2009.12.28更新
第6回 「企業緑地と生物多様性」
名古屋市立大学 大学院経済学研究科 准教授 香坂 玲 氏
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実感をもって行動することが大切
また、企業が身近な場所で緑を守り育てる取り組みは、一般によく言われる『企業とは、目先の利益を最優先に考え行動する』とイメージに対し、『長期的な視野にたって自然や環境を大切にしていこう』という姿勢を示すものになりますし、実際、そうした行動を通して地域の中で大きな存在感を示すことができると思います。日本の企業は、とかく、そうした地道な取り組みの部分を表立って表現することを控えがちですが、上手にコミュニケーションして伝えていったり、戦略的にプレゼンテーションしていくことも重要だと思います。これは、中小企業でもいえることで、中小であればこそ地域に密着して経営し、地域の人材を雇用し、何かと地域と深い関係にある訳ですから、緑化などの活動で地域とコミュニケーションをはかることは有効な手段であると考えられます。
そうしたなかで、身近な緑化の活動でも、生物多様性の実感を伴って行動することが大切だと思います。それには、わかりやすさが重要で、例えば、ミツバチの減少が野菜や果物の生産に影響を与えていますが、これを守るための取り組みなどは、誰もが理解しやすいものなので、地域の人にも受け入れられやすいと思います。
生物多様性のインフラとして企業緑地に期待
世界が期待して、日本がうまくできること、得意なこととして、まず、環境とエネルギーがあげられると思います。いま、グリーンニューディールという言葉がよく使われますが、太陽パネルや電気自動車の技術だけではなく、もう少し広い視野で緑地を生物多様性のインフラとして捉えて、どんどん積極的に進めていくことが大切ですし、期待されていることと思います。
(2009年12月4日収録
聞き手:SEGES事務局 上野芳裕)
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