2007.08.08更新
第1回 丸田先生に聞く
SEGES(シージェス)の背景と、期待されること。
…………3年間の評価実績を通じ、優秀な企業活動に共通する点をお聞かせください。
次に、管理の面において、従業員だけでなく、その家族や地域の人によって緑地の維持管理がされている、ということ。参加する緑地とでもいいましょうか。
三つ目には、企業のトップ自ら緑化の意義を認識し、トップダウン方式で維持されているもの。
四つ目には、地域社会とのコミュニケーションが重視されて、積極的に環境教育やレクリエーションなどで利用されているというケースでしょう。
このような特徴がそれぞれあって、それが一つの場合もあるし、いくつも絡み合う場合もある。
しかし、優秀なものとして共通している特長には、経営者の緑地についての理解、考え方というものが基本にあると思います。それはなにもトップダウン方式でなくても構わないのですが、非常に大きい要因になっていることは確かです。
ますます意味を増していく
…………最後になりますが、今後のSEGESに期待することをお聞かせください。
ご承知のように、地球温暖化対策への関心というものが、国際的にも国民的にも高まっています。企業も活動のなかに国際的な視野というものを含めなければならないということに気づきはじめた。逆に、製品自体も世界をぐるぐる回るようになってきているのですから、その製品の信頼度はもちろん、生産活動の現場や環境がどうなっているのか、世界中から見られる可能性もあるわけです。
そうした点でも、企業の最も身近な環境活動である敷地内の緑化は重要になってくるわけですし、その第三者評価の役割も大きくなってくることになるでしょう。
それから、認定された企業緑地の中にも含まれていますが、生物多様性の保全もずいぶん重視されるようになってきました。外国の企業などはもう既にそういう視点を含めて、緑地の確保をするようになっています。今後は企業緑地の評価のうえで、生物多様性の保全はより重要になるでしょう。
更に、企業緑地とは違いますが、都市におけるマンションやオフィスビルとかいった建築や開発の事業において、それに付随する緑地の保全や創出を評価・認定する制度も必要になると思われます。事業認可をとるための計画段階から完成後に至までの各段階における評価により、質の高い緑地を確保していけば、魅力ある都市づくりが進むと考えられます。
これには、自治体の協力により税制面などの優遇措置や、さまざまな支援制度も必要になってくるでしょう。
(2007年6月25日収録)